【ライブレポート】黒沢秀樹20th Anniversary Xmas live 「Believe」@風知空知 下北沢(2019/12/21)
3年ぶりのyutty通信です。久しぶりすぎて驚きました。
ぼちぼちブログ更新も再開したいので、よろしくおねがいします。
今回は2019年12月21日(土)に下北沢の風知空知で行われた、黒沢秀樹さんのソロ20周年クリスマスライブをライブレポートします。
毎回、個人的にセットリストやMCをメモしながらライブ見ているので、当日行きたくても行けなかった人に少しでも雰囲気が伝わればと思います。
※自分用メモを中心にスピード重視で書いた記事なので、雑多な文章もありますが、ライブの模様が少しでも伝われば幸いです
ライブ開始前(会場到着〜ライブ開始まで)
今回はラッキーなことに、風知空知で初めて一番前の席をゲット。完全目の前に秀樹さんが居るポジションをゲット!
ライブ見てて思いましたが、この席は演奏中の秀樹さんとよく目が合って、ドキッとする位置でした。おじさんがそんな場所ゲットして、女性ファンの皆様ごめんなさい。
風知空知にも慣れ、秀樹さんが出てくるまで1時間は、ドリンクとフードを楽しみながら待つというスタイルが自分も定着してきました。
- いつも素敵な看板
- ビール飲みながらフード待つ。
- ほんとに目の前真正面の素晴らしい席をゲット!
- 「ヒューガルデン ホワイト」と「若鶏のからあげ -ねぎポン酢ソース」です。
- からあげ初めて頼んで、見た目量多いなと思ったけど、美味しくてペロリといけちゃった。
ライブ前半戦(Believe全曲弾き語り)
開演の18:00から少し遅れて、18:07に秀樹さんが登場します。
登場時の秀樹さんMC
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誕生日とクリスマスしか会わない人もいるでしょうが、しばしの再会を楽しみましょう。
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Believe全曲弾き語りという企画を持ちかけられて、12/5からスタートして、今回が最後です。
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Believeは自分で言うのもなんだが重いです。そんな重いアルバムをクリスマスにやります。
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全曲弾き語り。前半Believeで後半アンコールとします。
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前半はアルバム全曲ということで、トークは少なくいきます。
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最初は2曲続けて。オープニング向けに作った曲Tune Inとシングルの曲Believe。
各曲の秀樹さんMC (前半戦)
秀樹さんが曲ごとに20年前に曲を作った当時の背景を解説してくれました。
現代のSNSやネット配信も発達していなかった当時、関東から遠く離れた片田舎の中学生だった私は、近所のCD屋でBelieveを買って家でヘビロテするしかなく、曲の背景なんか全く知りませんでした。今回初めて知ることも多く、とても嬉しかったです。
では参りましょう。
1.Tune In
- オープニング向けに作った曲。
2.Believe
- シングルカットした曲
3.Rain
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今回までほとんどライブではやっていなかった曲。
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ロックをやりたかった。やってはいたが、L⇔Rではポップなイメージだった。男っぽくロックしたかった。
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自分は声が高くて、そのうち犬にしか聞こえないのでは?とか言われている(会場笑)。イルカや犬とかにしか聞こえない超音波みたいになっちゃうのでは?とか言われていますが、それを補うには、音やメッセージ性が必要。
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クリーデンス・クリアウォーター・リバイバルの「雨を見たかい」という曲がある。桑田佳祐さんとかがカバーしている。
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この曲は「反戦=政府批判の歌」とみなされ、放送禁止になった。かっこいいな、メッセージ性あっていいなと思っていた。
4.Pure
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次の曲はPure。この曲も弾き語りはほとんどやっていない。
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この頃知り合いが心を病んで病院に行っていた。
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そこで周囲の人を見ると、心を病んでいるように見えないような普通の方々が多かった。
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ずっと心がピュアでいることも難しいし、でもピュアさを失いすぎてもな、というのを奥にひそませた曲。
5.公園に座って
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この曲も今回のツアーで初めてやる曲。
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今でもよく公園に行く。煮詰まった時に行って、本を読んだりぼーっとしたりする。そうするとそのうち思いついたりつかなかったりしている。
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そういう自分を俯瞰して見て、この不審な若者29歳は昼間っからなにやってんだ?みたいに自分を見て書いた曲。
6.Rights Of Humanity
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次はRights Of Humanityという曲。
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ボブディランみたいなのをやりたくて作った曲。
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ショービジネスふざけんな、あのアルバムなんて作りたくなかったぜ、みたいなことを言って、それすらも曲にして、というのをいいなと思っていた。
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当時の会社の標語がRights Of Humanityだった。なんだこんなことやってねーだろーが、というのを立場弱くて言えないから曲にした。
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今見ても随分辛辣に見える。
7.Big Bang
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この当時ビッグバンという言葉が流行っていた。金融ビッグバンとか。
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1999年で、もうすぐ新しい時代が来るというのもあって、なんでも古いものは壊して新しいものを、という風潮が息苦しくて、そういう気持ちを短い曲にした。
8.The Line
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次の曲はThe Lineという曲。
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最近もよくやる曲。
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The Lineとは線という意味。線にもいろいろあるが、もう1度疑ってかかろう。他人の引いた線に乗るのは危険では?という思いを乗せた曲。
9.深呼吸
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次の曲は深呼吸。
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今も引き続き思う自分らしい曲。
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シングルでもなければ、カップリングでもない、アルバムにある感じの曲。
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だから、この曲が好きな人はマニアックといいます。
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自分がそういう曲が好きだから、この曲が出来た時は嬉しかった。
10.1997年のダイアナ
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ダダダっとやったけど次が最後の曲です。
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ダイアナ妃のニュースにショックを受けて書いた曲。
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ダイアナというのはアメリカの古き良きオールディーズの曲に出てくる女性の名前。それが一夜で悲劇のヒロインの名前になったのがショックだった。
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ニュースやマスコミに関しても、どうなんだろうと思って作った曲。
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レコード会社にも評判良くて、タイムリーなテーマということで、シングル候補にもなった曲。
ライブ後半戦(アンコール)
風知空知のライブおなじみですが、前半・後半に分かれていて、前半が終わったら、トイレ行ったり、ドリンク・フード追加注文したりする休憩時間が挟まれます。
自分もテキーラコーク飲んで、後半に備えます。
フジロックで、大雨の中くるりのステージが終わって、深夜にテキーラコークを屋台のお姉さんに頼んだら、勝手にお姉さんがテキーラ濃い目に作って「それ飲んで寝ろ!」と笑顔で言ってくれた思い出の味です(知らんがな)。
各曲の秀樹さんMC (後半戦)
11.(仮タイトル)手のひら
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第2部は1番あたらしい曲を。今レコーディング中の曲で、仮タイトル「手のひら」です。
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冨田謙さんに新しい曲をしたいというと、またやりましょうと言われる。
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とにかく一緒にスタジオ入りましょうとなった。2人の共通点は、ジェームス・テイラーが好きということ。ジェイムス・テイラーは低音の魅力があって、背が高い。俺は声が高くて背が低い。
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ジェイムス・テイラーコードというのがあって、そのコードを使った曲。
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クリスマスバージョンでやります。
12.恋のスパイス
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前半はBelieve全曲だったので、持ってきているCDの曲をやってない。そこからの曲をやります。
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だけどライブに行ったら、記念についついCD売っている買っちゃうものです。自分も買っちゃうもん。
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Tシャツも持ってきました。これも在庫少ないけど、評判が良いので、また作るかもです。
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大久保秀孝さんのデザインです。最近は古典もやっていて、そこでの猫のデザイン画がたまらなくて、コラボしてもらって作ったTシャツです。
13.wonderful summer
- 今年はあまりライブができませんでした。なので真冬だけだ真夏の曲を。
14.Blue flowers-青のない国-
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毎年クリスマスの時期になると、クリスマスアルバムとか作ったらいいのかな?と思っています。思ってるだけです(会場笑)
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次の曲は、初めて絵本とコラボした曲。
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先日、久しぶりに風木一人さんとちゃんと会いました。
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今年のバースデーライブに風木一人がこっそり来ていて、Tシャツを買っていた。ライブ来てるの知らなくて、インタビュー見たら着ていたんです。Tシャツに「WE LOVE MEWUSIC」と書かれていて、これは秀樹さんが猫の「ミャー」という鳴き声と「ミュージック」をかけて考えた言葉。ダジャレをテーマにしたインタビューだったので、このTシャツがぴったりだと思って着ていたらしい。
- インタビューで着てくれていたのがすごく嬉しくて「ちゃんと会いたいです、ライブ来るならちゃんと言ってから来てください。こっそり来ないでください。」と連絡して、会うことになった。来年はまた新たにコラボをと話している。
15.Interview
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Believeを全曲やったけど、まだやっていない曲があります。
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シングルのカップリングです。
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カップリングはアルバムに入れないというのはバンドの頃からやっている。
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これも最近評判が良くて、よくやっている曲です。
12月5日に気持ちの整理がつかなくて良い、乗り越えなくて良い
16.I Need You Loving
それはアンコール最初の曲「I Need You Loving」を演奏する前のMCでした。
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今回のツアーは、自分でもソロ20周年だということを忘れていたのだが、成瀬英樹さんに20周年なにかやらないの?Believe中心にやるのどう?と言ってくれてよし全曲やろうと始まった。
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12月5日は兄貴の命日。やめようかとも思った。
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ライブ当日までに気持ちの整理をつけようと思ったが、つかなかった。気持ちの整理がつかない、乗り越えられない、というのが結論だった。
- だから、乗り越えられないままでいいんです。皆さんも辛いときはライブに来て、また一緒にモヤモヤしましょう。
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兄貴と最後に一緒にやった曲を。
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着ているジャケットは兄ちゃんのお下がり。
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ズボンも昔の衣装です。まだ入って良かった。
12月5日は、黒沢健一さんの命日です。あれからもう3年。ファンにとっては、ずっと忘れることの出来ない日です。
自分は、心をそこから別のとこにやって逃がして麻痺させている感がありました。だから秀樹さんのMCを聞いて、モヤモヤしたままでいいんだなと思えて、救われました。
17.Endless Harmony
- 「最後に盛り上がる曲を!」という声と共に演奏されました。
全編終了後アンコール
前編・後編が終了しても、当然アンコールの拍手で、最後にあの曲が演奏されました。
各曲の秀樹さんMC (アンコール)
18.心の橋
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風知空知は弾き語りを始めた頃に最初にライブを始めた場所で、ホームのような場所。
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最後に、弾き語りスタイルになってから、最初に作った曲を演奏します。
本当に素晴らしいライブでした。
次回ライブは来年3月とのこと。また絶対行こう。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。