yutty通信はnoteに移行します
どうも!
約半年ぶりのyutty通信です。
突然ですが、はてなブログでのyutty通信は今回で最後にします。これからは前から移行したかったけど、アカウントだけ作ってそのままだったnoteに移行します。
なぜなら昨晩とても気になってたnoteライターさんに会えたから。会ってきました。
刺激受けて、良い機会だし移行してやれ!とキッカケになりました。ありがとう😊
嬉しい日だったから、それはまた記事にします。
いいことあった日のオリオンビールうまかった。
色々動いて、インプットして、起こった面白いことやら気付いたことやらを気軽にどんどんアウトプットしたいです。
というわけで、これからのyutty通信はnoteでよろしくです🥳
【ライブレポート】黒沢秀樹20th Anniversary Xmas live 「Believe」@風知空知 下北沢(2019/12/21)
3年ぶりのyutty通信です。久しぶりすぎて驚きました。
ぼちぼちブログ更新も再開したいので、よろしくおねがいします。
今回は2019年12月21日(土)に下北沢の風知空知で行われた、黒沢秀樹さんのソロ20周年クリスマスライブをライブレポートします。
毎回、個人的にセットリストやMCをメモしながらライブ見ているので、当日行きたくても行けなかった人に少しでも雰囲気が伝わればと思います。
※自分用メモを中心にスピード重視で書いた記事なので、雑多な文章もありますが、ライブの模様が少しでも伝われば幸いです
ライブ開始前(会場到着〜ライブ開始まで)
今回はラッキーなことに、風知空知で初めて一番前の席をゲット。完全目の前に秀樹さんが居るポジションをゲット!
ライブ見てて思いましたが、この席は演奏中の秀樹さんとよく目が合って、ドキッとする位置でした。おじさんがそんな場所ゲットして、女性ファンの皆様ごめんなさい。
風知空知にも慣れ、秀樹さんが出てくるまで1時間は、ドリンクとフードを楽しみながら待つというスタイルが自分も定着してきました。
- いつも素敵な看板
- ビール飲みながらフード待つ。
- ほんとに目の前真正面の素晴らしい席をゲット!
- 「ヒューガルデン ホワイト」と「若鶏のからあげ -ねぎポン酢ソース」です。
- からあげ初めて頼んで、見た目量多いなと思ったけど、美味しくてペロリといけちゃった。
ライブ前半戦(Believe全曲弾き語り)
開演の18:00から少し遅れて、18:07に秀樹さんが登場します。
登場時の秀樹さんMC
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誕生日とクリスマスしか会わない人もいるでしょうが、しばしの再会を楽しみましょう。
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Believe全曲弾き語りという企画を持ちかけられて、12/5からスタートして、今回が最後です。
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Believeは自分で言うのもなんだが重いです。そんな重いアルバムをクリスマスにやります。
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全曲弾き語り。前半Believeで後半アンコールとします。
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前半はアルバム全曲ということで、トークは少なくいきます。
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最初は2曲続けて。オープニング向けに作った曲Tune Inとシングルの曲Believe。
各曲の秀樹さんMC (前半戦)
秀樹さんが曲ごとに20年前に曲を作った当時の背景を解説してくれました。
現代のSNSやネット配信も発達していなかった当時、関東から遠く離れた片田舎の中学生だった私は、近所のCD屋でBelieveを買って家でヘビロテするしかなく、曲の背景なんか全く知りませんでした。今回初めて知ることも多く、とても嬉しかったです。
では参りましょう。
1.Tune In
- オープニング向けに作った曲。
2.Believe
- シングルカットした曲
3.Rain
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今回までほとんどライブではやっていなかった曲。
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ロックをやりたかった。やってはいたが、L⇔Rではポップなイメージだった。男っぽくロックしたかった。
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自分は声が高くて、そのうち犬にしか聞こえないのでは?とか言われている(会場笑)。イルカや犬とかにしか聞こえない超音波みたいになっちゃうのでは?とか言われていますが、それを補うには、音やメッセージ性が必要。
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クリーデンス・クリアウォーター・リバイバルの「雨を見たかい」という曲がある。桑田佳祐さんとかがカバーしている。
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この曲は「反戦=政府批判の歌」とみなされ、放送禁止になった。かっこいいな、メッセージ性あっていいなと思っていた。
4.Pure
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次の曲はPure。この曲も弾き語りはほとんどやっていない。
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この頃知り合いが心を病んで病院に行っていた。
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そこで周囲の人を見ると、心を病んでいるように見えないような普通の方々が多かった。
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ずっと心がピュアでいることも難しいし、でもピュアさを失いすぎてもな、というのを奥にひそませた曲。
5.公園に座って
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この曲も今回のツアーで初めてやる曲。
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今でもよく公園に行く。煮詰まった時に行って、本を読んだりぼーっとしたりする。そうするとそのうち思いついたりつかなかったりしている。
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そういう自分を俯瞰して見て、この不審な若者29歳は昼間っからなにやってんだ?みたいに自分を見て書いた曲。
6.Rights Of Humanity
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次はRights Of Humanityという曲。
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ボブディランみたいなのをやりたくて作った曲。
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ショービジネスふざけんな、あのアルバムなんて作りたくなかったぜ、みたいなことを言って、それすらも曲にして、というのをいいなと思っていた。
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当時の会社の標語がRights Of Humanityだった。なんだこんなことやってねーだろーが、というのを立場弱くて言えないから曲にした。
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今見ても随分辛辣に見える。
7.Big Bang
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この当時ビッグバンという言葉が流行っていた。金融ビッグバンとか。
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1999年で、もうすぐ新しい時代が来るというのもあって、なんでも古いものは壊して新しいものを、という風潮が息苦しくて、そういう気持ちを短い曲にした。
8.The Line
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次の曲はThe Lineという曲。
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最近もよくやる曲。
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The Lineとは線という意味。線にもいろいろあるが、もう1度疑ってかかろう。他人の引いた線に乗るのは危険では?という思いを乗せた曲。
9.深呼吸
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次の曲は深呼吸。
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今も引き続き思う自分らしい曲。
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シングルでもなければ、カップリングでもない、アルバムにある感じの曲。
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だから、この曲が好きな人はマニアックといいます。
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自分がそういう曲が好きだから、この曲が出来た時は嬉しかった。
10.1997年のダイアナ
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ダダダっとやったけど次が最後の曲です。
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ダイアナ妃のニュースにショックを受けて書いた曲。
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ダイアナというのはアメリカの古き良きオールディーズの曲に出てくる女性の名前。それが一夜で悲劇のヒロインの名前になったのがショックだった。
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ニュースやマスコミに関しても、どうなんだろうと思って作った曲。
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レコード会社にも評判良くて、タイムリーなテーマということで、シングル候補にもなった曲。
ライブ後半戦(アンコール)
風知空知のライブおなじみですが、前半・後半に分かれていて、前半が終わったら、トイレ行ったり、ドリンク・フード追加注文したりする休憩時間が挟まれます。
自分もテキーラコーク飲んで、後半に備えます。
フジロックで、大雨の中くるりのステージが終わって、深夜にテキーラコークを屋台のお姉さんに頼んだら、勝手にお姉さんがテキーラ濃い目に作って「それ飲んで寝ろ!」と笑顔で言ってくれた思い出の味です(知らんがな)。
各曲の秀樹さんMC (後半戦)
11.(仮タイトル)手のひら
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第2部は1番あたらしい曲を。今レコーディング中の曲で、仮タイトル「手のひら」です。
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冨田謙さんに新しい曲をしたいというと、またやりましょうと言われる。
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とにかく一緒にスタジオ入りましょうとなった。2人の共通点は、ジェームス・テイラーが好きということ。ジェイムス・テイラーは低音の魅力があって、背が高い。俺は声が高くて背が低い。
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ジェイムス・テイラーコードというのがあって、そのコードを使った曲。
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クリスマスバージョンでやります。
12.恋のスパイス
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前半はBelieve全曲だったので、持ってきているCDの曲をやってない。そこからの曲をやります。
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だけどライブに行ったら、記念についついCD売っている買っちゃうものです。自分も買っちゃうもん。
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Tシャツも持ってきました。これも在庫少ないけど、評判が良いので、また作るかもです。
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大久保秀孝さんのデザインです。最近は古典もやっていて、そこでの猫のデザイン画がたまらなくて、コラボしてもらって作ったTシャツです。
13.wonderful summer
- 今年はあまりライブができませんでした。なので真冬だけだ真夏の曲を。
14.Blue flowers-青のない国-
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毎年クリスマスの時期になると、クリスマスアルバムとか作ったらいいのかな?と思っています。思ってるだけです(会場笑)
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次の曲は、初めて絵本とコラボした曲。
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先日、久しぶりに風木一人さんとちゃんと会いました。
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今年のバースデーライブに風木一人がこっそり来ていて、Tシャツを買っていた。ライブ来てるの知らなくて、インタビュー見たら着ていたんです。Tシャツに「WE LOVE MEWUSIC」と書かれていて、これは秀樹さんが猫の「ミャー」という鳴き声と「ミュージック」をかけて考えた言葉。ダジャレをテーマにしたインタビューだったので、このTシャツがぴったりだと思って着ていたらしい。
- インタビューで着てくれていたのがすごく嬉しくて「ちゃんと会いたいです、ライブ来るならちゃんと言ってから来てください。こっそり来ないでください。」と連絡して、会うことになった。来年はまた新たにコラボをと話している。
15.Interview
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Believeを全曲やったけど、まだやっていない曲があります。
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シングルのカップリングです。
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カップリングはアルバムに入れないというのはバンドの頃からやっている。
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これも最近評判が良くて、よくやっている曲です。
12月5日に気持ちの整理がつかなくて良い、乗り越えなくて良い
16.I Need You Loving
それはアンコール最初の曲「I Need You Loving」を演奏する前のMCでした。
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今回のツアーは、自分でもソロ20周年だということを忘れていたのだが、成瀬英樹さんに20周年なにかやらないの?Believe中心にやるのどう?と言ってくれてよし全曲やろうと始まった。
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12月5日は兄貴の命日。やめようかとも思った。
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ライブ当日までに気持ちの整理をつけようと思ったが、つかなかった。気持ちの整理がつかない、乗り越えられない、というのが結論だった。
- だから、乗り越えられないままでいいんです。皆さんも辛いときはライブに来て、また一緒にモヤモヤしましょう。
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兄貴と最後に一緒にやった曲を。
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着ているジャケットは兄ちゃんのお下がり。
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ズボンも昔の衣装です。まだ入って良かった。
12月5日は、黒沢健一さんの命日です。あれからもう3年。ファンにとっては、ずっと忘れることの出来ない日です。
自分は、心をそこから別のとこにやって逃がして麻痺させている感がありました。だから秀樹さんのMCを聞いて、モヤモヤしたままでいいんだなと思えて、救われました。
17.Endless Harmony
- 「最後に盛り上がる曲を!」という声と共に演奏されました。
全編終了後アンコール
前編・後編が終了しても、当然アンコールの拍手で、最後にあの曲が演奏されました。
各曲の秀樹さんMC (アンコール)
18.心の橋
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風知空知は弾き語りを始めた頃に最初にライブを始めた場所で、ホームのような場所。
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最後に、弾き語りスタイルになってから、最初に作った曲を演奏します。
本当に素晴らしいライブでした。
次回ライブは来年3月とのこと。また絶対行こう。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
黒沢健一さんありがとうと、秀樹さんのライブ最高でしたの話
皆様お久しぶりです。1年以上ぶりのyutty通信更新です。
将棋の話題ばかりだったyutty通信ですが、今日は音楽の話題です。
※本当は更新しない間にも、yutty通信が応援する藤井九段が、銀河戦優勝する等、素晴らしいニュースが沢山あったのですが、それはまた別のお話(それも記事にすべきだったなあ、筆不精を反省)。
このブログでは初めて書きますが、実はyuttyには子供の頃から応援していた、ミュージシャンがいます。L⇔Rです。
まさに音楽の原点です。本当に素晴らしいバンドでした。
そのリードボーカル黒沢健一さんが、すごく残念ながら12/5に48歳という若さで逝去されたのです。
毎日、黒沢健一さんやL⇔Rの映像見て、音楽聞いて、信じられない気持ちでいました。
その後、弟の黒沢秀樹さんは悲しみの中、12月23日のライブへ出演することを決めて下さったのです(ファンには、既にこの写真がたまらん)。
この記事を読んで、即チケットを購入し、ライブへ行きました。
ライブに行けなかった、同じファンのために、その模様を記事にしようと思います。
12/23のライブと言えば、世の中はAIR JAM真っ盛りでしたが、自分にとってのライブは新代田の黒沢秀樹さん(L⇔R)だったわけです。
兄の黒沢健一さん(L⇔R)が、12/5に逝去するという悲しみの中、石田ショーキチさん(元Spiral Life)と共に、素晴らしい演奏を披露いただきました。
田舎町の子供時代、周りにファン仲間もおらず、ひとりL⇔Rを応援していた自分には、大人になって、東京で、泣いたり笑ったりする他の多くのファンと一緒にライブが観れたことが、とても嬉しい時間でした。
このライブ行かないと、一生後悔すると思って、本当に行ってよかった。
これからはもっと会いたい人に会って、行きたい場所に行って、というのを後回しにせず生きていかないとな、と思う次第です。
あとは個人的にたまらなかったエピソードを、自分が忘れないように。
ファンの皆様にとっても、見ていただくと嬉しい話が多いかと思います。
・秀樹さんの「俺はミュージシャンだから、皆を楽しませたり泣かせたりしなきゃいけない。そこから逃げちゃいけない。そう思わせてくれたショーキチありがとう。」って良いMCだったなあ。
・秀樹さんが当日着ていたシャツは、健一さんのクローゼットから頂いてきたものだった。とても似合っていたし、ファンとしてはたまらない感情になった。
・L⇔Rの名曲をたくさん演奏してくれてうれしかった。周りの女性ファンは泣いてたぞ。
「恋のタンブリング・ダウン」、「HELLO, IT’S ME」、「BYE BYE POPSICLE」、「KNOCKIN’ ON YOUR DOOR」って選曲が素晴らしすぎた。
・一番面白かったショーキチさんのMCは、健一さんのエピソードが聞けてたまらなかった。
『いまから演るコスモゼロは、永遠の魂って重いテーマで作った曲なのに、健一がすごくポップに歌うから、俺のマネしてよって歌ってみせたら「あ、それいい。ショーキチ歌って。」と健一に言われ、ボーカル変更になった曲。健一に歌わせるからいいやと、難しい曲作ったのに、自分が歌うってブーメランになって大変だった。』
・最後に物販で、間違って持っているCDも買ってしまった。でも秀樹さんは「今日はいつもよりたくさんCD持ってきたよ!持っているのを買ってもいいんだよ!」と言っていたし、いいか!
・秀樹さんは「音楽は作品となって残るのが素晴らしいと思っている。兄の残した作品も、これからまた皆がカラオケで歌ったりしてくれたら、黒沢家が潤うし、レコード会社の人も黒沢さん居てくれて良かったって言ってくれるかもしれない。」と冗談まじりに話されていた。カラオケ歌いまくります!
素晴らしいライブをしてくれた、黒沢秀樹さん、石田ショーキチさん、本当にありがとうございました。
【速報】▲藤井九段-△戸部六段戦 〜第65期王将戦一次予選〜
(※注意)勝敗結果が分かります
第65期王将戦の一次予選ですが、第6ブロック準決勝に藤井九段の登場です。
yutty通信が応援する藤井九段と、同じく振り飛車党の戸部六段が対戦しました。
過去の対戦成績は相振り飛車が2回で、戸部六段の2勝0敗。
藤井九段の初勝利を願うところです!
5/11日(月)の対局ですが、終局後に棋譜を確認したところ、凄まじい攻防の力戦振り飛車でした。
藤井九段の四間飛車に対して、戸部六段が三間飛車に振り、わずか5手目で前例の無い形に突入しました。
棋譜は将棋連盟モバイルの中継で見れますので、是非どうぞ。
(有料版の内容なので、ここでの棋譜公開は控えます。ごめんなさい。)
というわけで、肝心の結果ですが、、、
藤井九段の勝利です!!
これで一次予選6ブロックの決勝進出となりました!素晴らしい!!
力戦から激しい攻め合いで、詰めろ逃れの詰めろがめまぐるしく続く終盤戦を藤井九段が制しました。
いや〜うれしいものです。
戸部六段のツイートからも対局の雰囲気が伝わってきます(ちなみに正しくは△9九角です)。
今日は藤井九段と対局でした。相振り飛車の力比べみたいな将棋で、終盤は無念の読み負け。。。▲9九角は自分らしくなかったですかね。もっと踏み込まないと!携帯中継でのご観戦、ありがとうございました^^
— 戸辺 誠 (@TobeMako) 2015, 5月 11
藤井九段にはぜひタイトル挑戦してほしいので、このまま予選ブロック決勝も頑張ってほしいところです。
ではでは今回はこのへんで!
お疲れ様でした 〜熊坂学五段引退〜
我らが「クマー」の愛称で親しまれた熊坂学五段。
残念ながら5月7日に37歳という若さで引退が決定してしまいました。
最後の対局となった対石井四段戦は、モバイル中継で応援していましたが、あと一歩届きませんでした。
熊坂 学五段が引退 | お知らせ|お知らせ・イベント情報:日本将棋連盟
第30回(2001年度後期)三段リーグにて、前回記事で紹介した大平五段に次ぐ二位となり、プロ四段になった熊坂五段。
なかなか勝てない姿から逆に話題となりネットを中心に人気となりましたが、現行の制度で引退となりうる最短期間の13年1ヶ月で引退となりました。
引退がかかった最後の2014年度では、タイトルホルダーの森内竜王(2014年10月当時)に大金星をあげる盛り上がりもあっただけに、残念です。
勝負の世界は厳しいですね。
引退の夜に野月七段から熊坂五段へねぎらいのツイートがあり、二人のやりとりで温かい気持ちになりました。
下記のブログによくまとめられているので、ぜひ見ていただければと思います。
そして引退後ツイートのいさぎよさが素敵です。
これからも仙台の将棋教室は続けるでしょうから、頑張ってほしいものです。
応援して下さいました方々に。ありがとうございました。残念ながら、勝負師としては器量が足りませんでした。ありがとうございました。
— 杜の熊さん (@kumasaka244) 2015, 5月 7
いち将棋ファンとして、熊坂五段には本当にお疲れ様でした、という気持ちです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
面白い新刊で頭を使った話 〜ネット将棋攻略!早指しの極意〜
こんばんは。yuttyです。
この記事は深夜2時過ぎに書き始めています。
こんな時間に将棋の新刊を読んで問題を解き、解説に誤りがあると思ったのでWeb問合せまでしようとしたが、よーく考えると誤りじゃないことが分かった、というお話です。
せっかく頭を振り絞ったので、ここに紹介しようと思います。
ちなみに読んでいる本は大平武洋五段の「ネット将棋攻略!早指しの極意」です(私はKindle版)。
大平五段は2005年に解散したバンドZONEのMAIKOの大ファンで、ZONEの解散ライブと対局日がかぶってしまったため、解散ライブへ行くために全ての手を1手1分未満で指し、持ち時間を1分も使わずに勝利したという、異色のエピソードを持つ先生です。
(自らの持ち時間を1分も使わずに勝利したのは、史上3人目の快挙でした)
私は将棋ウォーズで3分切れ負けを多く指すので、早指しで負けない将棋を指したい!と思い、読んでいました。
頭を使ったのは下記の問題です。
いま第1図は後手が△5八とで、次に△3九角(参考図)からの詰めろをかけた瞬間です。
(注意)以後、9一から6五まで密集している駒は無視して下さい。
【第1図は△5八とまで】
【参考図は△3九角まで】
問題は後手からの詰めろを防ぎ、そして続かないようにするにはどの手を指すか、という内容です。
候補手は▲3九金打、▲2九金、▲5九金打 の三つ。
正解は一つだけで残り二つには負け筋があります。
このブログでは、正解の一手だけ私が頭を使った部分を中心にご紹介します。
(正解以外の二手が気になる方は書籍をご覧下さいね)
・・・・・(考え中)・・・・・
というわけで、ずばり正解は▲2九金(第2図)です!
みなさん正解したでしょうか?
【第2図は▲2九金まで】
この正解に対する解説文で、私は頭を悩ませました。
解説では▲2九金と打てば「△4九とは何でもないし」と書かれた箇所がありました。
第3図は正解の▲2九金に対して△4九ととした局面です。
私にはこれが何でもないように見えず、悩んでしまったのです。
【第3図は△4九とまで】
実際これを放置すると、△3九角(第4図)から詰めろが続いて受けなしになります。
▲同金は△同と(第5図)が△3八とからの詰めろですし、これには適当な受けがありません(▲2九角、▲2九銀、▲1八玉など全てダメ)。
だからと言って第4図から▲1八玉としても、△2八金▲同金△同角成▲同玉(第6図)となり、次に△3九ととすれば、第5図と似たようなもの(持ち駒から金が1枚減っただけ)で詰めろが止まりません。
【第4図は△3九角まで】
【第5図は△3九同とまで】
【第6図は▲2八同玉まで】
以上より解説の「△4九とは何でもないし」というのは誤りで、何でもなくないから▲2九金も不正解なのでは?と頭を悩ませたわけです。
しかしよく考えたら対処策がありました。
第2図の△4九とに対しては▲1八玉(第7図)としておけば、詰めろが続かなくなるわけです。
ここから後手が王手するには△2八金くらいしかありませんが、▲同金で今度こそ何でもありません(▲同玉は△3九角があるからダメですよ!)。
【第7図は▲1八玉まで】
つまり解説にある「△4九とは何でもないし」は、もっと正確に言えば「△4九とは▲1八玉として何でもないし」なのです。
△4九とをそのまま放置すれば、次の△3九角がまずいので注意が必要です。
ただ”何でもないし”という言葉をそのまま飲み込み、放置しても大丈夫と思っていると、それは違うというわけです。
今回の内容は、ブログ読者の皆さんも結果を読んでしまえばなーんだと感じるでしょうし、私の棋力が低いだけで、例えばアマ高段者の方から見れば「△4九とは何でもないし」で十分理解できる話だと思います。
しかし、自分で納得するまで頭を使っていることが棋力向上に大事なのだと考えています。
棋力がまだまだのうちは、将棋の本を読む際は(詰将棋を除いて)、字面をながめるだけでなく将棋盤で駒を動かしながら考えるのが良いと思います。
1つ1つをしっかり納得しながら、なぜそうなるのか自分で腑に落ちるまで考えると、着実に力になるでしょう。
壁にぶつかって時間がかかることもありますが、yutty通信の久々な更新ネタにもなったことだし、結果オーライです(笑)
そんなこんなで引き続きこの本は読み進めます。
早指し将棋に強くなるべし!!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
素晴らしき開幕局!▲藤井猛九段-△高橋道雄九段 〜第65回NHK杯1回戦第1局〜
4月となりNHK杯テレビ将棋トーナメントもまた新年度がやってきました。
しかも開幕局は我らが藤井猛九段!!!!!
(注)yuttyは藤井猛九段の大ファンです
今日は注目の素晴らしいカードで開幕しましたね。
相手は高橋道雄九段。対戦成績は8勝9敗で、1つだけ負け越しの藤井先生。
今回は勝って欲しいと思い、熱烈な応援をしました。
最高の将棋でした。ぜひ棋譜をご覧下さい。
飛車交換をして、後手の△7六歩に▲同銀ではなく▲8五桂と飛び、相手にと金を作らせはしますが、▲5六銀から前進していったのが、駒も捌けて何とも気持ち良い手順。
さらに▲1五歩からの端攻めは解説の森内NHK杯もいい手だと絶賛し、感想戦では高橋九段もあの端攻めに困ったと仰っていました。
そして▲1二歩から相手の香車を吊り上げ、▲1一飛車(第1図)と打ち込んだ攻めは大変参考となり、本当に四間飛車お手本のような一局となりました。
(第1図は▲1一飛まで)
現代将棋の振り飛車は角交換系がメインとなっていますが、少し懐かしいノーマル四間飛車を指しこなす藤井猛九段が見れるという、最高の一番となりました!
第1図以降も華麗な差し回しから居飛車を翻弄し、見事に振り飛車勝利となりました。
本当にノーマル四間飛車らしい、固い美濃囲いで相手の攻めを受け、カウンターで華麗に決めるという美しい将棋でした。
投了図を見ても分かる通り先手完勝で、振り飛車党で藤井先生ファンのyuttyとしては、非常に嬉しい開幕戦となりました。
(投了図は▲4二金まで)
2ch名人を見ても大変盛り上がっています。
藤井先生人気が分かりますね。
昨年度は残念ながら、順位戦でB2に降級した藤井先生ですが、今年度のB1昇級および多くの大会での活躍を願い、見守っていこうと思います!!
yutty通信は藤井猛九段を応援します^^